はじめてのテニミュ―テニミュ3rb山吹感想

【名古屋二日目1/16マチネ観劇】

ついに観に行ってしまった!! 何も考えずにどシンプルに「テニミュみてみたい!!」って思ったところからスタートしました テニミュ観劇

テニミュ先輩のはからいで、チケットを取って劇場に連れて行ってもらいました。 キラキラ青春エイターテイメントを一度 生で味わってみたかった!!

  • テニミュドリライを映像で数公演分見たことがあるのみ(どの公演かはよくわからない)

  • ひいきのキャラは決まっていない(ゴールデンペアとタカさんと、不動峰の石田くんと、地味sの東方くんと氷帝の忍足がなんとなく好きかも)

  • テニミュ3rdのキャストは誰もわからない

  • 原作は今回観劇するにあたり読み進めた

  • オタミュは忍ミュしか観たことがない

そんな条件の私が、今回初めて生で観たテニミュの感想を述べていきます。 はじめてのテニミュ感想です。 レポにはなっていないから、そのあたりは期待しないでね。

会場に入ってみて、まず奥行きがある舞台にビックリした!舞台の奥行きがすごい。とんでもなく広い。

テニスの試合のシーンになったときに、はじめてその意味がわかった。 キャストが演技をしながらポジションを変えることで、テニスコートのカメラアングルの変化を表現するんだけど(すごい!) ネット越しに山吹チームを見るアングルに切り替わったときに 本当のテニスコートの広さを舞台で見ているようで……おぉおお~!! 自分の陣地もこれだけの広さをたった一人で、それか二人で守りきらなくてはならないんだ……!!

で、大がかりなセットが次から次へと舞台上に登場して原作の場面を描いてゆくのがスゴい。 地方公演にもこれだけのセットを持ってくるの!? 天井まで届きそうな大きなものもあったし。

3rd山吹で使われた舞台セットは

  • 部室のドア 兼 地味sが入っていく扉(あれも各劇場に持っていく大道具のうちのひとつだよね!?)

  • 青学の運動場のネット(高い でかい)

  • リョーマと壇くんが出会うシーンの背景

  • 植物がからまっている日よけ

  • タカさんと阿久津のシーンの喫茶店

  • テニスコートの客席(階段状になっているフロート って言えば伝わる!? ) と、テニスコートのネット(笑) で、全部?記憶が曖昧。

そ、そこの大道具をわざわざ用意したの!?って個人的には思うようなシーンチョイスもなかなかに多くて(笑) 大道具を用意せずに、映像でシーンの背景を表現する方法を選んだシーンもあった。 そのシーンの大道具をわざわざ作った意図が気になるところである!日よけとか......ナンデ......w 原作のストーリーを追っていくためには不可欠なのでしょう きっと!そのためにとても厳選されたチョイスなんだと思います!

部室のドア 兼 地味sソングのときの幕の扉+プロジェクションマッピング は、すごいな~!ワクワク!! OPの 映像とのっぺりした扉の2Dの画面から、青学レギュラーのみんなが「わ~っ!!」と元気いっぱいに飛び出してきて それで一気に3Dの、ひとの体温を持ったあたたかい世界になるの!!

場面ごとに大がかりな舞台セットがたくさん用意されているのに、どのシーンもなぜだか余白部分がとても多くて不思議な感覚。 舞台自体が広くて、奥行きもいっぱいあるからかな~! 人物以外はまったく黒!っていうシーンがたびたび出てくるのが印象的だった。

大がかりなシーンもできるのに、今までノウハウを積んできたはずのテニミュ3周目になってもあえて「人物が演技をするのみの あとは素の舞台のままのシンプルな画面」を舞台上でつくるのは、人物の心理描写に重点を置いているから な気がする。 印象だけで言ってるけど。

あんなに大がかりなセットをいっぱい用意して背景を次から次へと作ってゆくことができるのに 素の舞台のままの背景で、ライティングだけでステージをつくっている箇所が数回あったのが おやまあ!

映像で見る時にはきっと気付かないだろうけど、会場で観劇していると「うわっ!まぶしい!!!」と目がヤラれるくらいに ビカビカにド派手でパワフルなライティング!! 観客の目を痛めつける、新しいタイプの積極的攻めの姿勢の演出。刺激的すぎる。 観客のシナプスを直接狙って攻撃してくるタイプの演出。OPの青空の背景とはすごいギャップだ。

とにかく、人数が多い!!人数に圧倒される!! 1チームというか、ひとつの軍勢の人数が多い!!

その人数で ひとりひとりが休むこともなく舞台上を縦横無尽に駆け回って跳ねてラケットを振るから 舞台いっぱいに並んだユニフォーム姿の少年たちが常に波を 風を舞台上に巻き起こしている。 動きの波がなくなることがない。 常に舞台上のどこかで風が吹いている。

走ることをやめない登場人物たち全員が、とても印象的なミュージカルだった。

あれだけの人数をどこに配置して、彼はここからここに移動して、ここを通過するときにはこのアクションをして...... と、全てを計算してあの美しく 舞台いっぱいに溢れそうな人の波を作り上げているんだろうな と素人は思ったのでした(笑) 動きがないところがない!!大人数パフォーマンス時には"無"の余白がどこにもない!! キャスト動員数の多さの力を活かしたパフォーマンス、奥が深そう。

コートのネットでまっぷたつにして、左右で青学・山吹のチームのパフォーマンスをやってたのが新鮮。 まったく左右に寄った状態で、そのチームだけの世界を作ってるんだもの! メインだけど右端左端 そして最後に舞台ぜんぶでひとつのステージになって「そういうことか~!!」とキモチよくなったw

キャストのみんながみんな、歌う姿がとても懸命だったのが、とてもとても印象的で......。 ああ~~~~みんな何をするのも がむしゃらなんだな~~~~~~~!!!!! キャストの皆が必死で一つ一つの事をやっていく姿が、キラキラ少年の今を見届けるのが生きがいの私の心を潤してみずみずしくさせてくれる!!

ミュージカルを上演するにはまずクオリティが第一!!ハイクオリティなものを提供してもらいたい!!が常に本音としてあった私だけど 舞台をこなした経験が少ないマジの「若手俳優」の若い子たちをゴッソリ集団で抱えて、発展途上ではあるけれどそれでも懸命に1ステージを演じきろうとする一生懸命な姿を魅せるエンターテイメントという側面がテニミュにはあることを知った......。

そして私がウヒャ~~~~!!とすっかりビビってしまったのは、そんなキャストさんたちに1公演で次から次へとソロをばんばんあてがっていくスタイル!! ソロを託されたひとのプレッシャーすさまじいだろうに、そんな甚大なプレッシャーと闘わねばならないキャストさんが1公演で一体何人いるんだ!?どんだけソロやらせるの!? こうしてキャストさんたちに重い荷を背負わせることで、キャストさんが放つ若き眩しいエッセンスを舞台上で余すことなく絞り出そうとしているのか......!!!??? テニミュ、こわいな......。

原作のストーリーをなぞって上演するテニミュは現在3周目に突入したと聞いて 「同じ話を何度も繰り返し上演する意味ってあるんか!?」「 観ている方も飽きるんじゃ!?」という勝手な思い込みがあったんだけど 原作を読んだうえで実際にテニミュを観てみたら、そもそも「原作のストーリーを原作と全く同じ風に再現して上演している」という考え方がまず間違っていることを知った!!

テニミュは基本的には原作のストーリーに沿って物語を展開させているけれど、テニミュで語られているものは原作とはまるで違う!! 今回の公演のOPも、まさか!!あのシーンを!!あんなキラキラなOPにしてしまうなんて!!

みんなペナル茶飲みたくないの一心で我よ我よとドタバタ走るあのシーンが!(笑) 普通あんなキラキラでピュアなシーンに変えちゃうかよっ! でもミュージカルシーンが終わるとちゃんとうまいこと本編に戻ってくるし、観客側がスッと受け入れる説得力があるのがスゴい。 だって本当にキラキラで眩しいんだもの!心地よい風が吹いている気がしてくる。

原作で許斐先生が1ページにデッカくコマを設けてドーーン!!!と描くテニスの試合中のシーンも、テニミュではキャストさんの早口解説セリフだけで流して終わり みたいなこともしばしばで(曖昧なイメージだけで語っています)、原作のストーリーをテニミュのシナリオ演出に書き起こすときは 原作で許斐先生が描いた見せ場とはまた全然別に、テニミュ独自の見せ場を作り直しているんだ と知った衝撃!!

これはもしかすると、私の勝手な推測だが、テニミュ1stや2ndの たとえば今回と同じ山吹戦のストーリーの公演のときは 3rdの今回の公演とはまた違う解釈でテニミュナイズしているのでは!?

テニミュは公式二次創作なんだ!と認識したから「解釈」という言葉を使っていくけど、1stと2ndと3rdでの解釈ってどれくらい違うんだろう?気になる~!! 3つの公演の要素をぜんぶ足していったら、いったいどんな『テニスの王子様テニミュ解釈 ができあがるんだ......!?

それにしても、原作を読み実際にテニミュを観劇して改めて気付いたけれど テニミュはキラキラ解釈の表現が神的!!さすが、13年キラッキラなまばゆい輝きを描き続けてきただけある......。

そして、17年まえ(!!??)に連載が始まった原作をくっっっそ今更になって1巻から読み始めた私のようなどんだけド新規な輩でも 原作を読んでいて「このシーンをテニミュで観てみたい!!」と思ったシーンを、今でもナマの舞台でしかも新作!!なテニミュを観れるというのは有難いことである! 同じストーリーを追い続けて3周目、の意味はきっとここにあるのだろうと自分自身の体験でよくわかりました。 私は山吹戦のリョーマくんと壇くんと阿久津くんのエピソードが好きなので、リョーマくんと阿久津くんのひたすら熱いパワフルまっすぐな試合と、ステージ上で壇くんが「テニスの選手になる!!!」と固く決意するところを私も見届けることができて嬉しかった......!!

「勇気vs意地」かっっっっこいい!!!! 勇気vs意地って、まずカッコよくてアツい言葉をチョイスしてくるよなァ......!!(原作の話) ここで「勇気」という言葉が出てくるのがとてつもなくカッコいい。 VS阿久津くん だからゴリッゴリの肉弾戦な試合を描くのだろうとばかり思ったら、あんなにも清らかなシーンに仕上げてくるんだもの......!!もうダメだ 泣きそうだ テニスコートは神聖な場所 という言葉が自然と浮かんでくるし、リョーマくんの背中から翼が生えて そのまま大空へと飛び立っていきそうだ。 今だから言う!!私は、もう一度このシーンを劇場で観たい!!!東京凱旋に行くしかないのか......!?(まだそんな覚悟はない)

次はリョーマくんが「親父、強くなりたい!!!」とはじめて純粋なまっすぐな意志を表に出して、手塚部長と一緒に「お前は青学の柱になれ」を歌うところをナマの舞台で観れるといいな~~~!!

いつになるんだよ!!!!!それは!!!!!!