忍たまキャラと星座の話

今回話すことはタイトルの通り、「忍たまキャラと星座」です。星座というのは星占いの星座です。
もうちょっと具体的に言うと、今回は西洋占星術(日本で"星占い"といえば割と西洋占星術のことを指している場合が多い)の12星座の性格について忍たまのキャラクターを例に挙げて話をしていこうという企画記事(?)です。


あらすじ

何のあらすじ??って感じかもしれませんが、この記事を書くに至るまでのあらすじです。


今から数年前のこと、私は忍たま先輩から忍たまを勧められ、布教用の落乱コミックスを借りて読んだ。
落乱の妙なユルさとシュールさがクセになりすっかりハマってしまった私は、落乱コミックスを一巻から買い集めては貪るように読み進めた。
(忍たまっつってんのに以下 落乱の話をします。申し訳ない。)

忍者の知識も中世日本の知識もない私にとって、落乱に書いてあることは初めて知ることだらけ。
様々な知識が必要とされるから難しい!とヒイヒイ言いながら落乱を読んでいたが、読み進めると「やっと私がわかる話がきた!!」と思うものがあった。


それこそが……落乱コミックス26巻の第三章の 図書委員会の星回りの話!!
本編には「星回り」としか書いていないが、この星回りって中国占星術?それとも宿星占星術の星回り?
いやしかし読んでいると私でも何となくわかる……ってことは これは西洋占星術の星回りの話をしている!

人と歩調を合わせるのはガラじゃなくて「細かいことを考えるのが苦手」なきり丸は牡羊座。優しくて困っている人を放っておけなくて、思い付きはいいけど自己主張ができない雷蔵はきっと魚座。無口で冷静で、でも人と和気あいあいとするのはちょっぴり苦手な長次は蠍座。そして「集団の協調を大事にするタイプ」で「がんこで融通がきかないところがある」久作はきっと蟹座でしょ!! 知らないけどこれ完全に蟹座の文面だもん!!私の蟹座の星(星は星でも太陽)が久作を同志だと言っている!!(後で調べたら本当に蟹座だった)

知らないことだらけの落乱で「あ、これ 進研ゼミでやったところだ!」的反応ができたのはこれが初めて。まさか落乱に西洋占星術の話が出てくるとは思わなかった。


と、いうわけで私はこの一件以来、落乱および忍たまのキャラクターの星座は西洋占星術で言われている各星座の基本的性格にのっとって決められている説を信じています。




で、この記事を書くことで何を一番伝えたいのかといいますと
忍たま・落乱は忍者と室町時代のことだけでなく西洋占星術のことまでをも楽しく学べるんやで!!
ってことと
忍たま・落乱のキャラ達を西洋占星術の視点で見てみると楽しいやで!!
の二点に尽きます。

これがあまりにも楽しいので この楽しさを皆さんとシェアしたくて、西洋占星術の知識なんて全然ないクソトーシローなりに紹介することにしました。




忍たまキャラで見る12星座

ハイ、そういうわけで始まりました。
西洋占星術の知識が全然ない私が「○○座ってこんな感じ」をザックリ忍たまキャラを例に挙げて紹介していきます。

個人的に感じている「○○座について知りたかったらこのキャラを見ろ!」「THE・○○座」なキャラを抜粋して挙げているので、「このキャラがいないじゃねーか!」と思ってもどうか許してください。
キャラのことは落乱もアニメもドラマCDもゴッチャ混ぜで書きます。一部妄想も入っています。


牡羊座

きり丸 三木ヱ門 伊作 留三郎
思い立ったらすぐ行動。あれこれ考える前にまず動き出す。瞬発力の化身。新たな商売を思い付いたらまずやってみる。前例がなくても自分がまずやる。作戦:ガンガンいこうぜがデフォルトでセットされている。
きり丸が半端ない硬い髪も柔らかくしなやかになる大豆リンスをくのいち相手に売って儲けようと作ったら、リンスを腐らせて利益どころか損失を出していたように、損失が出るリスクを考える前に動き出すから失敗することもしばしば。
損失が出ても、失敗しても、不運に見舞われても、自分が傷付いても、その時はたとえヘコんだとしてもまた猪突猛進できる。己が傷付くことを恐れずに弾丸のように突っ込んでいける勇気ある人たち。


伊作は「これを使えばあっという間に着けるから」とワク線めくり(ワクをめくると他の空間と繋がるワープホールが出現するギャグ)で現れたワープホールを使ってチート行為に及ぶ。本人はチートだという意識はまるでなし。早く!早く!時間短縮したいせっかちの鬼。
でも せっかちすぎて海に行きたいのに早合点で山に出ちゃう。急いで出たら間違えて荷物を持ってきてしまって忘れ物しちゃう。早くやろうと急いで行動に起こし、不注意が原因で結局タイムロスしていることに気付くのはいつの日か。


牡羊座は戦いの星・火星の影響を強く受ける星だから、牡羊座は闘う。他の人と競い合う。
留三郎は「闘いこそが我が人生!」だし、留三郎にも三木ヱ門にも張り合い競い合うライバルがいる。
そしてみんな血気盛んでカーッと頭に血がのぼりやすい。伊作は違うかも。でもみんな何かと戦っている。貧乏と戦い、己の弱さと戦い、ひとの命を奪う病と戦い、敵と闘う。


この四人を釣るなら何をエサにすればいいかすぐにわかる「わかりやすい」キャラ。ゼニ!火器!怪我の手当て!勝負だ!そしてみんな自分に正直。自分がやりたいから動き出す。


自分自身がこの世に生を受けて生きていることの尊さを無意識的に知っている。
この四人のパワフルさは「この世に生を受けて生まれてきた」パワーそのもの。12星座の巡り方をヒトの一生に例えたら、牡羊座はこの世に生を受けた赤ん坊の段階。この世に生を受け生まれてきた赤ちゃんは祝福されるべき対象。みんな、自分の命は大事なんだよ。牡羊座はそのことを知っている。だから伊作は今日もひとの命を奪う病と戦う。



牡牛座

しんべヱ 喜八郎
牡牛座といえばしんべエ。お前が牡牛座チャンピオンだ!!
牡牛座を表すキーワードは"I have"(私は所有する)なのだが、しんべエも持っている。何を? カネと財とおいしい食べ物と高級なモノをだよ。
古今東西の良いモノを扱う貿易商の福富屋で生まれ育ったしんべエも、良いモノとはどんなものかを知る。

しんべエは懐にいつもお菓子と食べ物を隠し持っている。手甲には忍者必携の棒手裏剣でなく甘い棒あめを隠し持っている。「しんべエくん、あめ持ってない?」と聞かれたらいつでもどこでも渡せる。
遠出をしたり野営をするとなったら持てるだけありったけに食料を持っていこうとする。常に自分の周りを好きなモノで固めていないと不安。

どこか子どもっぽい無邪気さがあるけど、がんこで頑として譲らない時がある。やだとなったらやだ。「やだ~!!」と駄々をこねてその場から動かない。自分のねぐらを築いてそこから出たくない。一個前の星座のまず何でもやってみる牡羊座の反動で、牡牛座はじっくり慎重に考えてから初めて取りかかるから、取りかかるまでに時間がかかる。それが外から見たらのんびりマイペースに見える。
自分の好きなものやことがあるところから外の世界に出たくない。喜八郎も自分の好きな落とし穴作りとトラップ作りをしていたい。

しんべエといったら食べ物。食べ物といったら牡牛座。おなかいっぱい食べてあたたかい布団でいっぱい寝て満ち足りたい。
しんべエは食べ物に関しては信じて間違いない。犬よりすごい嗅覚も頼って間違いない。牡牛座は五感が優れているけど、しんべエの場合は味覚と嗅覚が顕著。喜八郎の場合は何でしょう、土を触る触覚か。

牡牛座はヴィーナスこと金星の支配下にある星。ヴィーナスといったら美の女神。
喜八郎はトラップに関しては「美しさ」を求めるトラップアーティスト。美しさの採点ポイントはどうやら形状とトラップへのはまり方にあるらしい。


牡牛座は春まっただ中の草木が青々と茂る、牛にとってはお腹いっぱい食べられる食べ物がいっぱいの時期。
土に触れて農作物を作り杭瀬村で過ごしている、大木先生という牡牛座キャラもいる。



双子座

三郎 金吾
双子座は名前の通り双子 すなわち二人の子どもが一緒にいるってことだけど、三郎の場合は2どころじゃなくて"千の顔を持つ"。
雷蔵の変装をしている時が多いけど、パパッと次から次へと顔を変えて顔の借り主のモノマネを披露。雷蔵の顔でニコニコしていたかと思えば、いきなり山田先生の顔になって顔をおっきくして叫んだり、いきなり水軍の義丸さんの顔になって澄まし顔をしてみたり。
双子座は気分屋で、その時その時で顔が変わる。三郎の場合は文字通りの「顔が変わる」だけど、どっちかといえば「別の一面を見せる」って感じね。知らんけど。


双子座といったらとにもかくにも頭の回転が早くて口がうまい。おしゃべり大好き。マイクを握らせたら右に出るものはいない。いや~MCが似合うよね三郎。学園の行事の時にマイク握らせて正解。学級委員長というよりそっちの仕事をするために学級委員長委員会に所属してるんじゃない?
金吾も武士の子だというのに、やけにおしゃべりでツッコミがうまい。アニメの金吾は話し方が妙に面白くてツッコミがうますぎる。将来はツッコミ侍にでもなるつもりか。
金吾は全校あげての模擬籠城戦になった時に、食料を中に隠した枕を持ち込んで一年は組のみんなを救ったことがある。失格になるかならないかの反則スレスレの技ではあったけど、金吾が機転をきかせたおかげで 全ての食料を早々に失った一年は組は助かったのであった。


12星座をヒトの一生に例えると、三番目の双子座は小学生の段階。
何にでも興味があって、柔軟な頭でたくさんのことを吸収する時期。お友達と楽しくおしゃべりして、風のようにぴゅーっと走り回って たくさんの情報をキャッチしていく。目を離すとすぐにいなくなってしまう。
忍術学園に編入する前、敵討ちの旅をしていた金吾は忍タマの乱太郎たちが忍術を使う時に「忍術見たい!見せて見せて!」と目を輝かせて興味しんしんだった。


頭が回るけど子どもっぽさがあったり、先輩なのに後輩と一緒に楽しくワイワイしたり、男らしいけど甘えん坊なところがあったり、異なる二つ……いやそれ以上の面を持ち合わせる。

ことある事に解説をしてくる おしゃべりの網問という双子座もいる。



蟹座

久作 山田先生
カーッと頭に血がのぼったりケラケラ笑ったり忙しい。
感情第一で情に弱い。正義感はあるけど公平性よりも情で動いてしまう時がある。仲間が悪いことをしていても見逃しちゃうかも……だって人間は感情の生き物だっていうじゃない。最終的な決定打は感情だし 情も物事を決断する際にはどうしても付きまとってくるよ、人間対人間なら。だってこの世は人間対人間で動いているじゃないか。
久作も山田先生も怒っている姿が印象的なキャラクターじゃないですか?


集団の協調を大事にする。ここでいう"協調を大事にする"は、自分が所属するコミュニティ・ホームグラウンドの仲間を大切にするってこと。自分のホーム……テリトリーって言い換えてもいいかもしれない、テリトリーを作って、その中に入れた仲間を大事に大事にする。
かたい甲羅でミソ(ミソて)と肉体を守り、己の身体の一部であり武器であるハサミを振り上げる蟹のように、仲間を守るために攻撃に出る。心を許した者のために修羅となって敵に向かう。
敵と認識した者に対しては攻撃。敵と味方の線引きがクッキリハッキリしている。味方≒仲間≒家族。同じホームの仲間認定するかどうかは蟹座にとって非常に大切な問題であるため、すごく用心深い。仲間認定してくれるまでは「こいつはホームに入れていいものかどうか……」と入国審査しているよ。
敵には立ち向かって闘うけど、仲間にとってはそばにいるとホッとして素になれる"帰る巣"のような人。一度 敵認定されるととことん敵として見られるよ。
つい先日再放送やっていた 久作が野村先生をかばって大木先生に怒る回、二年い組(ホーム)の野村先生をかばって野村先生のために怒る久作 すごく蟹座ぽかった。


口癖は「それ わかる~!!」 あっ、これは私(蟹座生まれ)の口癖です。
私自身 共感して貰うことがすごく嬉しいから、自分からも「わかる~!!」と自分が共感している旨を相手に伝えることが、相手を喜ばせる手段のひとつ(しかもかなり効果的な)だと思ってる。私が。

26巻の図書委員会の星回りの話は、久作が「集団の協調を大切にするタイプ」と「がんこで融通がきかないところがある」も「わかる~!!」だったけどそれ以上に蟹座生まれとして「わかる~!!」なのは、久作は図書委員会のメンバーの中では二番目に若いけど「おれがやるしかない!」と言わんとばかりに図書委員の仕事を積極的にこなすところ。自分がコミュニティの歯車になりますタイプ。
久作は図書委員会のため 図書室の平和のため、図書室の平和を乱す者には上級生にも先生にも「キッチリしていただかないと困ります!!」と怒る。低学年だけど久作がいないときっと図書委員会は回らない。


蟹座は月の影響を大きく受ける星。月はTHE 女性の星。
蟹座の山田先生が女装に執着するのも、蟹座らしいといえば蟹座らしい……かも。

山田先生・安藤先生・山本さん……蟹座の男はみんな自分の子どもがいて、みんな家庭を作っている。



獅子座

学園長 文次郎 小平太

文次郎も小平太も獅子座らしい獅子座キャラだけど、学園長の獅子座っぷりは他の追随を許さない。学園長以上に獅子座してるキャラって忍たまにいる??
わしを見よ!おれを見ろ!私を見ろ~!な目立ちたがり屋。注目を集めるために見栄を張るときもある。自分のブロマイド作るしフィギュアも作るしパペットも作る。ブロマイドやフィギュアはデフォルトで盛っている。自分が輝いている姿を見せたい。
登場する時はかっこつけて登場。煙玉を投げて煙の中から現れたり、ポーズキメッキメで登場したり、ギンギンに忍者しながら登場したり、「じゃーん!!」と自分で効果音つけてみたり。かっこつけがち。

小平太の獅子座……太陽パワーの存在感って凄まじいですよね。獅子座は太陽の影響を大きく受ける星。太陽のパワーって本当にすごい。あの滝夜叉丸が体育委員会では小平太におされて存在が霞むんだから。


話を盛りがち。自分をよく見せたくて話を盛るということもあるけど、話を作るのも得意。ドキドキハラハラする冒険譚を即興で作って語り聞かせるのがうまいかもしれない。でも もちろん主人公は獅子座の自分の冒険譚……(笑) しかも自分のことをだいぶかっこよく話す。文次郎の妖怪算盤小僧の怪談はきっと「おれが算盤小僧を退治してやった!このおれが!」と言いたいんでしょうね。


デフォルトで「自分が所属するコミュニティの王になりたい」オプションがついている。彼等にとってはそれが自然。自然とコミュニティの全体を見て民をまとめようとする。「おれに任せろ!」的なこと言いがち または態度に出がち。面倒見がいいというよりは面倒みたがり。「みんなまとめておれが面倒をみてやるっ!」精神が旺盛だけど、自分と相手は違うってことがあんまりわからないから、押し付けがましかったりもする。どうだ、嬉しいだろ!?そうかそうか嬉しいか~!わはは!んなーっははは!
押し付けがましさはあるけど、根は"いいヤツ"で誠実。

文次郎と小平太が高学年になった頃には「六年生になったらこの人は委員長になるな……」と周りがなんとなく察するか、自ら委員長を立候補したかもしれない。そして何かと「委員長と呼べ!」
王国の民 全員の面倒を見なくてはいけないから、ざっくり大ざっぱに物事をこなす。細かいことは気にするな気質。


「人生とは自分が演じる 自分が主役のドラマだ!!」まるでステージの上に立ち、スポットライトで照らされ演技をしているかのような大仰しくてドラマティックな身振りが目立つ。しかしそれがサマになるのが獅子座。
人生は自分が主役のドラマだから、自叙伝とか書いちゃう。もちろん話は盛り気味で。



乙女座

三郎次 伊助
キッチリ整理整頓されていることをよしとする。掃除好きで細かいところによく気が付く。伊助ってまんま乙女座すぎない?
細かいところによく気が付く故に、お小言いいがち。「ほら、まだホコリがこんなに!」とか……姑か。綺麗じゃないと気が済まない。
野菜で例えるとゴボウだと思います。ゴボウて。体内を掃除して体内の環境を整える係ってことで……それにゴボウおいしいじゃん。

衣食住をキッチリカッチリ整えて ご飯は毎日ちゃんと三食とる……とかそういうことを大切にするから、料理も上手かもしれない。凝ったオシャレな料理というより、毎日食べるごはんのおかずを美味しく間違いなく作るのが上手というか。煮物とか肉じゃがとか。栄養バランスが足りなかったら、小皿のきんぴらとか和え物とかをチャチャっと作って そっと出してくれる。そんな感じよ。
毎日 食の面で忍タマたちの身体を整える食堂のおばちゃんも乙女座。

仕事もキッチリやる。人数が少ない火薬委員会において、下級生だけどしっかりものの二人。この二人がしっかり仕事をするから火薬委員会は人数が少なくてもなんとか持ちこたえているのであろう。
危険物の火薬を扱う火薬委員会だから、細かいことに気が付く乙女座はピッタリかも。


キッチリカッチリやるけど、本人はいつもどことなくソワソワ。
あ~あれもこれもそれもやらなくっちゃ……と思っていたらあれも目について気になってきた……一度目についたら気になって仕方がない。キッチリしているけど本人は余裕がない。周りからしてみたらそれが不思議。ちゃんとやっているようなのに、なんでいつも気持ちは追い詰められているの?って。
きっと本人がキッチリカッチリとやらないと不安だから、キッチリやろうとするんだろうね。しっかりやっているから、そんなに不安にならなくても大丈夫だと私は思います。ご自愛ください。



天秤座

タカ丸 庄左ヱ門
天秤座は12星座の7番目。12星座は牡羊座から乙女座までの6個と、天秤座から魚座までの6個にざっくり分けられる。
12星座をひとの人生に例えると、牡羊座から乙女座までは 生まれてから学校を卒業するまでの一個人の人間形成を意味していて、天秤座から魚座までは 社会に出て他の人と接することを意味している。
「社会に出て人と接する」6個の星座のスタートの天秤座は、"社交"の星座。
いろんな人とのお付き合い第一。お付き合いってあれよ、人と人とのお付き合い全般よ。もちろんその中に恋愛も入ってくるけど。

いつも愛想よしで社交的で、相手の様子を見ながら 相手が求めているものをジャストで出してくれる。美容院に行くと美容師さんが席の近くに雑誌置いてくれるでしょ? 美容師さんが置いてくれる雑誌のセレクトくらいジャスト。なんとなく仕上がりのイメージを伝えたら、いい感じにヘアアレンジをしてくれる美容師さんくらいジャスト。そして何より天秤座はスマートに美しく物事をこなす。
すごいよ天秤座。すごいよ美容師さんの天秤座っぷり。天秤っぽさ皆無の私は本当に憧れます。
一年は組のみんなが困っていたら助け舟を出してくれる庄ちゃんも天秤座。困っていたら宿題も見せてくれる。一年は組のみんなを助けるため、今日も庄ちゃんは学園内をあっちこっち。
忍者は社交的でないとつとまらないというから、天秤座さんは忍者に向いていそう。愛想が良くて疑われない人。しかもスマートに事をこなすから裏で工作していてもきっとバレない。ニコニコ親切にしている裏で情報を抜かれているかもよ!

スマートに物事をこなし皆に分け隔てなく親切にふるまうけど、無意識的に自然にできている……というより本人の努力の賜物。優雅に泳ぐ白鳥は、水の中でせわしなく足をかく。
でもその努力を表に出すのはみっともないと思って、それができない。結果、周りが天秤座さんの努力に気付かないことあり。


天秤座のキーワードは"I balance"。 「均衡を保つ」とか「公平」とか「調和」とか「バランスをとる」とか、そんな感じ。
タカ丸は滝夜叉丸と三木ヱ門が争っていたら、争いを止めて二人を仲良くさせようとしていた。火花バチバチ飛んでるバトル状態はタカ丸さんにとっては「不調和な状態」で美しくないんですな。調和こそが美しい。みんなが仲良く愛想よく、スムーズに物事が進むことこそが美しい。
庄ちゃんは大運動会の時にはマイクを握り、審判をつとめる。審判は公平性が求められるから、公平に冷静にジャッジを下せる庄ちゃんは適役。同じく、学級委員長で大運動会の時には審判をつとめる勘右衛門という天秤座もいる。
でも公平性を求めるがあまり、どちらかハッキリしないどっちつかずな態度に思われがち。


天秤座は金星の影響を強く受ける星座。金星っつったらあれよ、ヴィーナスよ。ギリシャ神話でいうとアフロディーテ
さっきも出てきたねヴィーナス。そうです、美の女神です。美の女神の星の金星の影響ビンビンな天秤座はとにかく美しさにこだわります。美しくないものは悪。何事も美しくないといけない。ビッカビカに輝いたきらびやかさ……は獅子座担当だからちょっと違う。天秤座の美しさってのは、誰が見ても綺麗と思う均衡がとれたスマートな美しさ。
美を扱う髪結いなんてもう、天秤座のタカ丸さんにピッタリじゃないですか。世の需要すらをもわかっているタカ丸さん。



蠍座

長次 高坂陣内左衛門
口数は少ないけど、鋭い眼光でじっと見つめて物事を見据える蠍座。THE・蠍座キャラは長次とタソガレドキ忍軍の高坂さんを選びました。
高坂さんはまさかのマニアックな人選? でも高坂さんの雑渡さん一筋の「組頭 一生ついていきます!!」の姿勢はほんと蠍座していると思うんだよね。気がついたらいつも雑渡さんの後ろにいる高坂さん。雑渡さんをずっと、ずーっと追う姿勢の蠍座っぷりよ……。

蠍座のキーワードは"I desire"。desireは「強く望む」という意味。"性的に望む"という意味もあるそうです……一気に色っぽい話になってしまったな。とにかく、蠍座の鋭い眼光で睨まれたらもう逃げられない。深く深く 骨の髄まで愛するし、地獄の底まで追いかけてくるよ。奥底の核を捕えるから、嘘は通用しないよ。蠍座シックスセンスで見抜かれますよ、その嘘。蠍座は真実を見抜く目を持っている。

じっくりコトコト骨の髄まで愛する星座。じっくりじっくり煮詰める。長期戦に強くて、根比べじゃ誰にも負けない。石の上に三年くらいは余裕で座しているかもしれん。身体にコケ生えるコケ。そのかわり小回りはあまりきかなくて、立ち上がりも早くない。坐禅は得意だけど、スピード勝負は苦手かも。人に合わせて動くのは苦手なじっくりマイペースタイプ。


蠍座ってどうしても人間の奥底にある原始的な色気があるんだよね。それこそ本能で感じるような色気。蠍座って、本当の奥底の部分を担当する星座なんです。性とか。火がついたらグワッッと激しく燃え上がってジリジリと焼けて、限界を突破して向こう側にいってしまった最後には……無となるような。それくらい究極のところを担当している。
もっと言うと、生と死とか。性ってそういえば生殖に関わるから、命や生にも直結しますね。命の重さを本能的に知っている星座です。

長次はいつもは無口だけど、怒りを爆発させたり 思いっきり泣いたり、ひとたび感情が爆発したらめちゃくちゃ激しい激情家。蠍座は感情豊かな水の星座です。みずタイプ。蠍座は感情で動くってことです。
冷静に物事を見つめてズバッと核心を突くけど、蠍座は激しい感情の星座。奥底で秘めていた感情がじっくりコトコトじわじわジリジリ煮詰められて、その末にドッカンと爆発して怒りのバーサーカーモードになるんですね長次は。
それか 感情が揺れるそのひと振りが非常に大きい。ドッカンドッカン上へ下へと大きく揺れる。言葉が感情に追い付かないほど 感じる感情の揺さぶりが大きい。

戸部先生もストイックで無口なほうで、スイッチが入るとキエエ~ッ!!とものすごい事になるよね。戸部先生も蠍座です。



射手座

八左ヱ門 乱太郎
ノリが軽い悪ノリ野郎。誰に対してもフランクに接するけど、けしてベタベタしない。フレンドリーなようで、密接しない。ちょうどいい距離感を常に保っている。
一個前の蠍座はじっくりどっしりその場で一点集中 一つのものを深く深く求める星座だったけど、とことん煮詰めたその後にある射手座は それはそれは解放的です。
竹谷は「熱いヤツ」だけど、留三郎や文次郎ほど暑苦しさは感じず、どこかさっぱりしている気がします。射手座は留三郎の牡羊座と文次郎の獅子座と同じ火の星座だけど、この二つとは違う 柔軟さがある火の星座です。アツいけど ぴょーんと軽々と人や状況に合わせて自分を変えることができる星座。どこでも寝れる。どこへでも行ける。


ハム太郎しってる? ハム太郎のトンガリくん知ってる? モヒカンでギター弾いていてたまに現れる ハム太郎たちよりどこか大人っぽいヤツ。ムーミンでいえばスナフキンみたいな風来坊な旅キャラ。
トンガリくん、射手座なんですよ。私が初めて認識した射手座キャラって多分、ハム太郎のトンガリくんです。太郎は太郎でも太郎違いのハム太郎の話になってしまった。

もうちょっとリアルな例えをすると、いつの間にか海外に行っていて たまに日本に帰ってくるバックパッカーやってる人いますよね。気付いたら海外行ってるよね!? みたいな人。インスタやちょっと前ならfacebook見たら「今そこにいるの!?」みたいな世界の果てのようなところから更新している人。現地でヒッチハイクして、どこまでもバックパック一つで行く人。しかも大抵ひとりで。そんな感じ。
そういえば、出掛ける時に荷物が多い射手座ってあんまりいない気がするな。射手座ってみんな荷物まで身軽な気がする。あんまり荷物が多いと旅をするのに邪魔だし。
バックパッカーやっている人って、ノリは軽いけど 中身はペラッペラじゃないですよね。色んなことを考えるアカデミックな人が多い。アカデミックっていうのは深い思考活動をしているって意味ね。確固とした目標はないかもしれないけど、己の足で歩いて 己の目で見てきたものを吸収しようという意志を感じる。射手座って、そんなイメージです。
乱太郎って子どもだけど、大人と接する時にどこか達観しているように見えるんですよね。他の一年生よりあたま一つ抜けて達観しているような時がある。


射手座といえば、原作者の尼子先生も射手座生まれだそうです。落乱を読んでいると射手座っぽさが出ている気がする。
アカデミックだけどノリが軽い。室町時代のことを描いているようで、いきなりイメージソースがヨーロッパや室町以前の日本に飛ぶ。室町当時に存在するものの描写なんかの凝っているところはとことん凝っているけど、適当なところは本当にテキトーでムラがありすぎ。ガッチガチじゃなくて、どこか あっけらかんとしている。落乱ってそんな作品だと感じます。



山羊座

仙蔵 藤内
高い階段を一段ずつ踏みしめて、のぼってのぼって のぼりつめようとする。一段とばしなんてしないコツコツ堅実マン。どこを目指して階段を上っているかというと、「社長」「頭」なんかの社会でのトップの肩書。陽か陰か、どちらかといえば陰。
高い階段の頂上を目指して行動するから、長期的な目で見るのが得意。
そんな山羊座だから、社会的信用は強い。


この人らが生きている世界はボンヤリ曖昧なものではない。実社会というリアルに生きている。リアルを見つめ、リアルな世界で自分はどうするかを考える。
「予備がある!」「予習!自主トレ!」はTHE・山羊座ワード。備えあれば憂いなし。彼らは「まあ大丈夫だろ」とは言わない。土台がしっかりした上で、不測の事態にも備えていないと不安だからだ。たとえ言ったとしても、それは下準備が万全だと確信した時。
原作の藤内の予習ももちろん忍タマとして必要な予習なんだけど、アニメ藤内がする予習って「手裏剣コンテストで一位を取った時のインタビューの予習」とか「相談を受けた時の予習」とか、実社会で使うリアリティがあるものが多い。
いわゆる学級委員長キャラ。この二人は学級委員長はやっていないけど、学級委員長 似合うと思うんだよな~。過去に学級委員長をやった事がありますっていうツラをしている。


山羊座のキーワードは"I use(私は使う)"。何をどこで使うって? 社会で、自分がこれまで積み重ねてきたものを使います。コツコツ上り詰めてトップになった暁には、下についている自分の部下も使う。
こうやって聞くと山羊座ってひどくない?と思ってしまうけど、山羊座は自分がこれまで積み重ねてきたものや自分の力を実社会で使って、社会をもっと良くしようとしているのです。自分が社会の役に立てば、社会は今よりもっと良くなる。

「マツホド忍者の汚名返上をしたい!!」とマツホド忍者が再び社会に認められるために燃える守一郎も山羊座。守一郎はマツホド忍者の社会的地位の向上を目指す山羊座


水瓶座

喜三太
変わり者だらけの忍たまの世界でも、存在感がある喜三太は水瓶座。ナメクジ好きは忍たま世界でも"変わってる"。普通じゃない。ていうか「普通って そもそもなに?」状態。
喜三太を見ていると、固定概念がブチ壊される。固定概念って生きる上で必要? そんなもの、いらなくない?

一個前の星座の山羊座の「長い時間をかけて コツコツ積み上げてきたもの」を否定するのが水瓶座。いや、山羊座の考えも大事だし、水瓶座の考えも大事なんですよ。水瓶座山羊座の考えを否定して 社会という枠から飛び出す選択をしたって意味です。


中年になってから風魔の学校に入学した、老けた一年生の古沢仁之進と友だち。年齢という垣根がまるでない。水瓶座は、どんな人にも分け隔てなく接するフレンドリーな星座。偉い人にはヘコヘコしてゴマをするとか、そういうのはいらない。社会はタテに高く伸びているのではなくて、実はヨコにフラットに広がっているんだって水瓶座は気が付いた。


今でこそ なめくじさん大好きでマイペースなちょっと不思議な子として忍たまでも落乱でも定着している喜三太だけど、実は喜三太は落乱で初めての「忍術学園に途中から新しく入った子」。忍術学園は所在地は秘密なりにおそらく関西にある雰囲気を漂わせている学校だけど、喜三太は関東は相模国からやってきた転校生キャラ。喜三太は乱太郎たちにとっても(おそらく)初めての 東からやってきた転校生。転校生はある日 突然やってくるもの。突然やってこなかったらそれは転校生にあらず。
「転校生が来る」「転校生が自分のクラスに入る」ってなかなかな一大イベントじゃなかったですか? 転校生が自分のクラスにやってきたその日から、何が変わるのかはよくわからないけど 何だかすごく何かが変わるような気がする。

水瓶座天王星支配下にある星。天王星は「革命」「劇的に変わるもの」を表す星。いきなり"それ"はやってくる。
実際に、一年は組の生活も 喜三太が転校してきてから変わった。気付けばそばにナメクジさんがいる生活に……。



魚座

雷蔵 小松田秀作 虎若
地に!足が!着いていない!! 12星座の中でも群を抜いて、現実みがない。現実逃避して夢の国とチャネリングしていることがしばしば。夢の国ってどこかというと、現実ではないどこかだよ。雷蔵も極限まで悩むと、寝てしまって意識がトぶ。現実逃避してマジの夢の国に行ってしまう。
クッキリした輪郭がなくて、なんだかもうちょっとで背景と一体化してしまいそうに見える。背景に溶け込めるといったら、数馬。数馬も魚座


魚座は12星座のいちばん最後の星座。12星座の一周を人の一生に例えると、最後の魚座は最も死に近い段階。
死ってどういうことかというと、身体という一人の人間のタマシイが入る入れ物から タマシイが抜けるってこと。これまで人間として生きてきて、魚座の段階でついに 人間ひとりという枠から抜けて 個がなくなってしまいました。だいぶスピリチュアルな話になってきた。
魚座の地に足ついてなさと現実味のなさは、そういうところから来ている。


"入れ物"がとっぱらわれているから、一つの場所に定まらない バシッと決められない 全部をひとまとめでしか見れない。
雷蔵は優柔不断だし、小松田さんは全てをマニュアルにのっとってでしか対応できない「マニュアル小僧」。
バシッと決められないかわりに、魚座は優しいです。魚座は広く広く受け入れてくれる。
そして入れ物がとっぱらわれている魚座は独創的。雷蔵の悩んだ末の「こいつマジか」ってことをやってのける ぶっとび行動の数々……すごいですよね。ぶっとんでるっていうか、そもそも枠というものが存在しない。


虎若の 照星さんに心酔してメロメロでフワッフワで重力もなくなったあの状態、かなり魚座
魚座のフワフワ状態って何に近いかというと、酒を身体に取り込んでフワフワしたり アッパー系じゃないドラッグをキめてフワフワしたりする感じ。意識がハッキリしていないってことよ。フワフワ夢の国にトリップしたい時は、合法なブツをキめてフワフワしようね。





Q&Aのコーナー

西洋占星術ドシロウトな私が、星占い関連でよくあるかもしれない質問にできる範囲 答えます。


Q.○○座なんだけど、○○座の欄に書いてあることが当たってない気がする

A.生まれ星座っていうのは 生まれた時に太陽が星座のどの位置にあったかっていう意味なんだけど、太陽以外にもいろんな星がそれぞれ影響し合って 性格や生き方なんかがオモテに出ます。
生まれ星座の特性を弱めている何らかの原因があるかもしれない。無意識的に現れているものもあるかもしれない。


Q.本によって自分の星座が変わるんだけど

A.19日とか22日とか23日とか、大体その辺に生まれてるでしょ?
年によって星座と星座の分かれ目の日がズレていくから(うるう年とかがあるから)、そのズレていく分をすべて載せられないんですよきっと。ページ数をそんなに割けられなくて。
生年月日と出生時間と生まれた場所(経度緯度で示せたら一番良い)から割り出した生まれ星座が本当の生まれ星座です。インターネットの生まれ星座を調べるページで調べたものが本当。一度 調べてみるといいですよ。この際ハッキリしておきましょう。


Q.忍たまキャラの生まれ星座を生まれ月に換算するには、西暦と旧暦どっちで見ればいいの

A.西洋占星術は西暦ベースなので、西暦換算です。

落乱コミックス巻末のQ&Aで原作者が「旧暦→西暦換算がめんどくさいから、キャラクターの誕生日を決めるのはやめるわ」(超訳)とコメントしています。
生まれ星座なら西洋占星術の要素を使って誕生日を表現するから、旧暦→西暦換算をせずに室町時代を生きるキャラ達の誕生日(というか一年をザックリ12分割した時期)で表現できるんです。


Q.蛇遣い座を入れた13星座占いって流行ったよね?

西洋占星術は360度の円がベースになるので、360が割り切れる数字であることが重要になってきます。
13は360が割り切れないから……。



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