忍ミュへの誘い―過去作品紹介編


↑の記事のつづきです。
先日書いた記事は忍ミュが気になっている方向けでしたが、こちらは忍ミュを数作観て「もっと開拓したい!!」と思っている方向けです。
忍ミュの9~5年前の過去作品の紹介をします。

なお、私は忍ミュ歴がさほどある訳でもないので今から紹介する作品は全てDVDでしか見たことがないです。なのでそれぞれの作品の公演が行われた当時のことは全くわかりません。
それなのにこんな記事を書きました 申し訳ない。




頑張れば観れる! 過去作品

第1弾 ~がんばれ六年生!~ (2010)

フレッシュ度 ★★★☆☆
泥臭度 ★★★☆☆
いきなりシリアス度 ★★★★☆


これ九年前の作品なの!? マジで言ってる!? 忍たま新参者には時間感覚というものが存在しないのです。
ここ数年ずっと初演も再演も中古DVDがほぼ定価割れしていたので「頑張れば観れる!」の枠にしておきました。

ドクタケの悪巧みを知ってしまい拐われてしまった乱きりしん。団結のだの字もない六年生の六人が乱きりしん救出を卒業試験がわりに命じられる。しかし今回のドクタケはなぜか普段と段違いの手強さ。六年生はドクタケ忍者に苦戦する。
六年生は事件を解決し団結できるのか!? そして卒業できるのか!?

卒業を間近に控えこれから忍になろうとせんとする六年生と某城の抜け忍(ミュのオリジナルキャラ)と始末するために抜け忍を追う忍(オリジナルキャラ)との邂逅が興味を引き付けるフックとして優秀。対比がおもしろいですよね。
原作のネタをしっかりおさえているけどアニメにはない謎解きが新鮮。

演出・脚本共にアニメ公式関係者ではない大和田悟史さん。
独特の静まりかえってどことなく不穏な、終わりが見えないじとっとした空気感にハマる人はハマるかも。
劇中歌は六割がた意味がわからない。作品全体のクオリティも割と「がんばれ六年生!」と言いたい。でもストーリーが良い。個人的には、抜け忍が持ち出した"秘伝の火薬"の正体をその目で確認してほしい。
五年生ミュを見た人は「がんばれ五年生!」と「がんばれ六年生!」を見比べてもいいかもしれない。タイトル以外はそこまで類似点はない。

初演の方が清らかさがあって、再演の方が泥臭くて渋め(演出の観点から見る所感)。



運が良ければ観れる! 過去作品

第2弾 ~予算会議でモメてます!~ (2011)

カオス度 ★★★☆☆
明るさ ★★★★★
清らかさ ★★★★☆


予算会議で大モメの各委員長と委員長代理。そんな時にドクタケが学園長暗殺を企てているとの情報が入る。果たして六年生と五年生たちは団結して学園長を守りきることができるのか!? 会計委員長の文次郎が主人公の物語。

脚本は忍たまアニメの脚本でお馴染みで、人類には早すぎる脚本を書くことでもお馴染みの浦沢義雄さん。
ところどころに入る小ネタが本当に意味がわからない。人智を越えている。あと全体的に登場人物がアホっぽくなっている。
アホミュ(アホなミュージカル)なようで、六年生と五年生が机上の知識でない 忍者にとって一番大切な心="正心"に真に目覚めるまでを描く作品。
清く正しく美しく明るくあろうとする忍タマたちに元気付けられること間違いなし。

個人的には原作36巻とあわせて文次郎クラスタ必見の作品だと思っています。
私はこの作品で文次郎クラスタになったと言っても過言ではない。

とある事情で再演のDVDは発売されていないので、出回っているDVDは初演のもののみ。初演DVDは中古で10000円~。
私は初演をDVDで見たのみです。申し訳ない。




観れると思うな! 過去作品


観れると思うな! とは言っているけど、それは忍ミュ初心者に限ってのこと。
しかし既に忍ミュにすっかりのめり込んでいて、過去の忍ミュ作品を全部見たいと望むあなたは別です。見たいと望みさえすれば、いずれ見れる作品ですから。
見たいと強く望むあなたは、いずれこれらの作品のDVDを手にしていることでしょう……。


第3弾 ~山賊砦に潜入せよ~ (2012)

カオス度 ★★★☆☆
ワイルド度 ★★★☆☆
人情度 ★★★☆☆


危険な山賊砦に近付く乱きりしんと喜三太を救出に向かおうとするも、先生に止められてしまった六年生と兵助と八左ヱ門。
しかし六年生のように戦闘力として見てもらいたいと焦る八左ヱ門は一人で飛び出していってしまう……。

阪口和久さんが忍ミュの脚本を初めて書いた作品。
第三弾以降はずっも阪口さんが忍ミュの脚本を書いている(第五弾再演を除く)。阪口さんが手掛ける厳禁シリーズ・アルバイトシリーズ・そして当時放送が始まったばかりの同室シリーズのエッセンスが濃い。この作品は厳禁シリーズのストーリーがベースに作られていたりいなかったりするため、この物語の結末は……仙蔵が……フフッ。仙蔵が主人公の物語です。
ほぼほぼギャグ展開の連続でちょっといい話が入る構成が第九弾のテイストに近いように感じます。



第4弾 ~最凶計画を暴き出せ!!~(2013)

アホギャグ度 ★★★★☆
泥臭度 ★★★☆☆
しんみり度 ★★★☆☆


ドクタケに連勝してすっかり調子に乗っていた小平太、文次郎、留三郎。すっかり浮かれて有頂天になりながら出掛けた小平太と文次郎、そして仙蔵が行方不明になり、かわりに三人に変装したドクタケ忍者が忍術学園に帰ってきた。
ドクタケは小平太、文次郎、仙蔵をどうしてしまったのか!? ドクタケは何を企んでいるのか!?
仲間を失った六年生と後輩の滝夜叉丸、三木ヱ門、喜八郎の敵討ちが始まる。

何で消えるのが調子乗ってる留三郎じゃなくて仙蔵なんだよ! と思われるかもしれませんが、滝夜叉丸、三木ヱ門、喜八郎の四年生13歳トリオが登場するから直属の先輩と絡ませたかったのでしょう。乱きりしんがドクタケに捕まるのはわかるけど、六年生がドクタケに消されたとなると焦りますね。
設定が繋がっているので、これを見れば第六弾と第八弾がもっとわかる。脚本は阪口和久さん。
あと昨年放送されたアニメ25期の「六年生の先回りの段」でこの作品と同じ展開が描かれていたため、アニメとミュージカルのリンクが話題となった。

劇中歌がどれもどことなく一昔前のヒーローものテイストだから、全体も何となく特撮ヒーローものの香りがする作品。泥臭くて汗くさくて熱い涙が溢れ落ちるようなそんな作品です。シメの曲もフォークソングっぽくて素敵。


アホギャグ全開路線でいきつつもしんみり要素のバランスがいい感じな作品な上に、今では刀剣ミュで単騎ソロライブをするまでになった大人気2.5若手俳優の舞台デビュー作だからなのか、現在ではDVDの入手難易度は最高難易度を誇る作品。中古DVDにはプレミアがついている。
それに加え、初演DVDは不良品が出回っているため正規品を手に入れるのも苦労する。不良品もプレミア価格がつけられているためDVDを手に入れようとするなら情報戦に勝ち抜かなくてはならない。市場は完全泥沼状態。ベトナム戦争の最前線ですか?
我こそはオタク界に単騎特攻し戦ってきたランボーだと自負するあなたは、この泥沼戦に特攻してみてはどうだろうか。



それでは、あなたの人生の一部の忍ミュというアドベンチャーが良き冒険でありますよう!次はGロッソでお会いしましょう!